株価というのは
誰かが売って、誰かが買っている値段である
なんて書くと「そんなの当たり前じゃないか」という人がいるかも知れないがこれが意外に認識している人が少ない。
だから「オレの株上がれ、上がれ！！」とか防弾ナントカの事務所の株で大損して「これ、クーリングオフするわ」とか意味不明な発言が飛び出したりする。
株を買うかどうかはカレールーを買う程度の感覚で見るとちょうど良い。
（なおこのエントリーは信用買いとか空売りとか先物とかは考えない）
読者が猛烈にカレーを大量に食いたくなったとしたら、レトルトカレーを複数食べるという方法もあるがカレールーと肉と野菜を放り込むのが思いつくところである。そして上記のようにまったく同じカレールーでも値段がころころ違う。つまりこれこそ株価の変動である。上記を見たらフツーなら148円のドンキで買うことを考えるだろう。しかし遠かったり売り切れだったとしたら仕方なく198円を買うことになるだろう。
どうしてもカレーが食べたいのであれば。
その時株価は148円→198円となるわけである。（ちょっと極端な例だが）
それが株価の上昇である。
しかし？この198円でも売り切れだったらどうだろう。
298円で買、買……
いや298円高すぎるだろ
と思ったら不成立なので株価は298円にはならず198円のままになる。
いや298円でも買うわ！！どうしてもカレー食うんじゃ！！となれば株価は198円→298円になるが、今度は148円で売ってしまったドンキが大損な感じである。いわゆる「たい焼きのしっぽがでかすぎた」ってやつである。
そこへこんなのが出てきたらどうだろう。
こうなると298円で買った人がアホみたいであるが、不思議なことにこの値段を見て「よし、クーリングオフしよう」と思うかって話である。カレールーは同じカレールーなのである。
で、この画像を見ればわかる通りこの価格はすぐに売り切れるであろう。こうしてみればJCOM株1円騒動が理解しやすいと思う。悪材料も出てないのに謎のディスカウントが起きたので大量買いしたというハナシである。
そんなわけで株を買おうと思ったらまず買いたい値段から考えることが重要である。なんとなくUUUM株上がりそうとかは話にならない。
このカレールーのように、
「う～む、これなら148円以下で買って188円くらいで売るのが良いかなあ」とアタリをつけることが重要だ。もちろんその銘柄を買ったあとで「業績が上方修正された」というのであれば目標金額を釣り上げても良いかもしれない。
思うように上がらないなら損切り・ナンピン・塩漬けであるが基本的には出来高が増えないまま株価が下がるなら損切りした方が良いだろう。株価が下がるというのは買い手がいないから下がるのであるがだんだん長くなってきた。
逆に言えば株価が上がって出来高も増えているなら雲行きが怪しいと思った方が良いのであるがここまで読めば理由がわかるだろう。誰かが買っている裏で誰かが売っているのである。
