投資信託で損切りをしてはいけない?

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成績不振なら切るしかないよね。

自身が投資信託にカネを突っ込み始めたのはリーマンショック前であるが、当時は本当にファンドの選択肢が少ない上に、Web上でも本でも「これからはBRICs」「いやVISTA(OSではない)だ」とか言われていてそんななか当時Web上でもよく話題になっていたのがロシアやトルコファンドであった。考えてみれば当時はスマホもまだこの世になくてモバイル機器はケータイとかPDAとかそういう時代である。そんな状況でビッグテックのアメリカ株に大部分を投入して死んだふりというのは不可能である。

で、時は流れごく最近「投資信託は一度買ったら損切りしてはいけません(バーン)」とかいかにも識者っぽく言っている動画があったのだが上記の時代を体験してきた自身からすれば「いや、今は良質ファンドあるから良いけどさ」と思わず愚痴がこぼれる有様である。
その辺の子供が「なんで昔の人って中古ゲームで遊ばなかったの?中古ゲームで遊べば節約になるじゃん」なんて言ってたら「君、この中古ゲーム、同じ中古でも当時いくらだったと思う?」って説教モード入るのは確実である。

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↑悲惨なロシアファンド、もし持ち続けていたらと思うとゾッとする

自身はご多分に漏れずトルコ・中国・ロシアの投資信託を持っていたがあまりに退屈な値動きなので売っぱらってしまった。そしてそのカネでeMAXIS先進国株式に乗り換えたのであったが(当時slimなんかもちろんない)これが大正解で今に至っているわけである。

そして今ならファンドが選び放題なので迷ったらS&P 500連動に財産9割突っ込んで死んだふりをすることができるが上記のような時代があったのを無視して「投資信託損切りしてはいけません」なんていけしゃあしゃあと言ったらカチンと来る人は一定程度は確実にいることは申し添えておきたい。

(そういや、ちょっと前までの金買え金というのは何だったんだろう)