漫画二種類

サイトーくんは超能力者らしい 

アニメ化も決まり、ニコニコ漫画のお試し版でも大好評の「この美術部には問題がある!」の作者「いみぎむる」氏の作品。全4巻。

……なのだが「あーこれは」と頭を抱えてしまう出来であった。

スプーン曲げしか出来ない主人公(一応本物)がスゴい超能力を使う可愛い子たちとキャッキャウフフという内容なのであるが、主人公に本当に魅力がなく、主人公が出れば出るほど面白さが毀損されていくという困った内容になってしまった。
4巻の最後の最後でスプーン曲げが使えなくって新たな力が!?と面白くなりかけのところではい終わり。

結果的に終わったことで「この美術部~」が産まれたわけだから良かったわけであるが、とにかくすごくもったいない作品になってしまった。ちなみにテレポートを使う副会長がかなり好み。

サイトーくんは超能力者らしい 1巻 (ガムコミックスプラス)

シンドバッドの冒険

マギの主要キャラ「シンドバッド」の幼少のころから、どんどんのし上がっていく派生作品(スピンオフ)

……と書くと「いやな予感」がすることが多いのだが、こちらは作画が元・アシで原作はマギの作者本人なので作画もストーリーも違和感は全くなし。もはや「時間軸が違うだけのマギ本編」と言っていいくらいだ。しかも軸が「シンドバッド」に絞られているので序盤のとっつきはむしろマギよりいいんじゃないか?とすら思った。基本順調にのしがっていくのだが、8巻の後半から「えーっ」という展開になりSっ気強い人にはたまらん感じになる(←変態)

それにしてもWeb上でやたら人気の「ジャーファル」が当初あんな※んだとは……。そこだけも見て欲しい感じだ。なお時間軸が前なので「マギ」を全く知らなくても大丈夫である。人によってはマギより先にこっちを見てもいいかもしれない。

※出番は3巻から

マギ シンドバッドの冒険(1) (少年サンデーコミックス)