「高値を更新した後、利益確定の売りに押され」←何言ってるの?

f:id:ninosan:20210106072744j:plain
楽天証券の口座を持っていると毎週水曜日にバロンズダイジェストという本来有料のものが無料で読めるというリッチな特典があるのを知って早速見たのであるがダイジェストという割にはかなりのボリュームである。というかTXでよくわからんアナリストの解説を見るくらいならこっちを見たほうがよほど経済に明るくなるだろう。

で、その中にレバレッジETFの話が出ていたのであるが「そもそもレバレッジETF購入者は長期保有を目的としていない」という文言があってあ、これがニュースで言う「利益確定の売り」ってやつかと初めて合点がいったのである。高値を更新して売るってその後も伸び続けたらどうすんだとずっと思っていたのであったが、読者も御存知の通りレバレッジ商品は横ばいの場合信託報酬のせいで等倍に敗北するようになっている。
横ばいで敗北するんだからそりゃ大きく伸びた時はレバレッジを売っぱらって等倍に乗り換えたほうが良いに決まっている。
となると一部界隈で言われている「50歳からでも間に合う!!レバレッジ投資」というのは結構な綱渡り感である。
いやダメと言っているわけではない。長期保有するほど信託報酬がのしかかるので暴落時にきちんとキャッチして戻りでしっかり売れば良いのである。暴落の基準はS&P 500が1週間で4%下落したときが目安のようである。これは有志がYouTubeにシミュレーションした動画があるので各自見てもらいたい。
ここで短期決戦用の資金1/3を投入しまた下がったならさらに1/3……と投入し戻ったら売るというのが定石のようだ。なるほどこれで「利益確定の売り」の謎がすべて解けた。このことをちゃんと言っている人はほとんどいない気がするので罠が多い世界だなと思うところである。とはいえこの先上昇しっぱなしの展開であるならもちろんレバレッジ商品は破壊力抜群である。しかしそんなことはないだろうというのは特に計算をしなくてもなんとなく察知できるところである。