Learning English 英検3級対策 第3回/全12回
課するのはどっち?
もう結構前になるような気もするが
「ユーザー側が課金するってかなり前から使われているから正しい」
というトンデモ理論が炸裂して仰天したことがあった。
それはいわゆる「役不足」や「確信犯」の誤用を見てもわかるとおり、
前から使われているから正当だというのは通用しない。
これはもう自身の意地とかそういうわけではなく「課」という漢字の意味がそうなっているからどうしようもないのである。
英語の「助動詞have+過去分詞で動詞になるとか意味不明」といっても実際そうなんだからどうしようもないのと同じである。
しかし「モンストで納金した」と書くとどうも語感がイマイチピンと来ない。だから自身はずっと「オーブ購入」「石購入」と書いているのである。
さてなぜこんなハナシをわざわざ書いたかというと、今日のテーマは受動態だからである。
「え、現在完了のハナシはどこ行った?」となるところであるが、現在完了の受動態というパターンがあるのでどうしても先に受動態のハナシをしなければならないのである。
髪を切った?切られた?
Jibanyan attacked Whisper.
という文があったとき、目的語の方を主語にすえたいときはカタチは受動態になる。
Whisper was attacked by Jibanyan.
受動態の時はbe動詞+過去分詞となるというのは中学でも早い段階で習ったはずなのであまり細かくは触れないが、これを見たとき「be動詞はイコールとして使う以外の意味もある」ということを押さえなければならない。
もう一度書こう。be動詞の役割は、
1.イコールになる
I will be a movie director.
2.受動態の時に使う
Renge is called Renchon by Natsumi.
これでやっと現在完了のハナシを続けられるようになった。めでたしめでたし。
ついでに受動態についてもう少し触れなければならない。
I had my hair cut.
これはもう腐るほどあちこちのサイトで書かれている受動態であるが、英語では自身で髪を切らない限り、全部受動態になる。(あれ、be動詞使ってないよというツッコミは使役動詞 受動態で各自調べておいてほしい)
受動態ということは能動態があるわけで、これは元々
Barber cut my hair.
だ。しかし日本でわざわざ「昨日、理容師は俺の髪を切った」なんて表現はしないわけでやはり「昨日髪切った」になってしまう。
日本語は能動と受動が実に雑に扱われていて最初に書いた「課金」云々というハナシはこのあたりの雑な扱いから来ているんだろうと思われる。まあ由来がわかったところで間違いは覆らないわけである。
×「俺は昨日、税務署に行って延滞分を課税した」
というのを正当化しようとしているんだからそりゃ驚愕もするってものだ。
というわけで今回は「課」と「be動詞」と「受動態」について一気に書いた。滅茶苦茶駆け足だがこれでも書くのに1時間以上かかっているのでくれぐれも各自で例文など補強をしていいてほしい。
なおもっともっと文法に浸かりたいというボルテージの高い人はこの本を押さえておけば鉄板である。ただし自身ですらページをめくると5分で睡魔に襲われるので余程の覚悟が必要だ。