2016年現在、Snapdragon、MediaTek(Helio)、KirinのCPUが入り乱れており、非常にややこしい。特に最近ややこしいのがSnapdragon 650とKirin 650である。どちらも型番こそ650だが明瞭に差がある。
各CPUをごく簡単に述べる。
Qualcomm® Snapdragon™
Feature Phone時代からつちかったシェアのおかげでモバイル界の絶賛デファクトスタンダード中。アプリの互換性については他社CPUでは動かなくてもSnapdragonでは必ず動くというのが現状である。
MediaTek(Helio)
Helioと名がつくものはミドル以上のモデルで、松下の普通のシェーバーとラムダッシュみたいなものと書くとわかりやすいか。HelioじゃないものはMT6753みたいな淡泊な型番のみである。FREETELや中華端末でやたらと目にする感じで、他のメーカーではあまり見受けられない。とはいえSnapdragon 200シリーズを積むくらいならMediaTekを積んでほしいと思うのは贅沢ではなかろう。
Kirin(HiSilicon社)
HUAWEIの子会社HiSiliconが作るCPU。なのでHUAWEI端末でやたら見かけることになる。この欄を書くために色々検索したのだが全然資料が見つからなくて困った。
以下は性能一覧。AnTuTu基準は異論もあるだろうが大きく外れていないだろうということでわかりやすさを優先した。
Future
Snapdragon 653 (2016年末)
Snapdragon 627 (2016年末)
Snapdragon 427 (2017年)
Snapdragon 830(One Plus 4に搭載?)
Helio P15
Helio X30
フラグシップ
AnTuTu 100000~
Snapdragon 821(Google Pixel・Xiaomi Mi 5sなど)
Snapdragon 820(Mi5など)
ハイエンド
AnTuTu 80000~
Helio X25
Helio X20 (Xiaomi Redmi Note 4)
Kirin 955 (HUAWEI P9)
Kirin 950
これは文句ないはず。P9は現時点で59,800円と値段も結構なものだ。
X25はぎりぎり10万届かず。
ミドルハイ
AnTuTu 70000~
Snapdragon 652
Snapdragon 650(Redmi Note 3 Proなど)
Snapdragon 652はZenFone 3 Ultraに搭載。
Snapdragon 650は爆熱で評価最悪のsnapdragon 810に匹敵する性能(グラフィックは劣る)。とにかく異常に評判がよい。
ミドル
AnTuTu 50000~
Snapdragon 625(ZenFone 3無印)
Helio P10
Helio X10(Redmi Note 2)
Atom x3-Z8300(ソース:https://www.youtube.com/watch?v=QRWp3CMm810)
kirin 935
kirin 925
kirin 650(P9 Liteに搭載、ソース:https://www.youtube.com/watch?v=t4GJlj4ywJc)
Snapdragon 801より上というところ。Helio P10はX10より10%アップくらい。P15はP10よりさらに10%アップ。デレステをするならこのあたりからという報告をよく見る。
ミドルロー
AnTuTu 35000~
Snapdragon 430
(ソース:http://unwire.hk/2016/06/06/lg-stylus-2-plus-review/review-2/)
MT6753
Snapdragon 615
Snapdragon 430はAnTuTu 40000ぴったりでSnapdragon 800とほとんど同じ(AnTuTu V6)
※当然GPU周りが全然違うのでゲーム用途か事務用途かで体感は違う
なおSnapdragon 800は中古で1万円を切っているのでこれらの搭載端末を2万円オーバーで買うのかと考えるところである。LINEしか使わないならこれでも過剰性能。
エントリー
AnTuTu 23000~
MT6735
Snapdragon 410
Snapdragon 400
3Dゲームはキツい。自身がZenFone 2 Laserを薦めないのはそういう理由である。パズドラ・モンストあたりまでならなんとか。
ローエンド(別名ゴミ)
Snapdragon 200などの200系
いくらなんでも買ってはいけない。端末デビューとしても不向きである。絶対にLINEしかしない、というなら良いが。