若い人の一部に「世の中にはこんなに良質な投資信託があるのに、老人たちはカネがないカネがないって今まで何やってたの?」と思う人がいるかも知れない。
しかし良質な投資信託が出始めたのはホントにごく最近のことである、ということは強くmentionしておかなければならない。例えば今売れに売れているeMAXIS slim S&P500なんか2018年7月スタートだ。本当にごく最近である。当時こんなファンドがあったら買うに決まっているわけである。
で、そんな投資信託選びに困っている人向けにマネックスが出したファンドがマネックス資産設計ファンドというやつで当時のWeb上では「もうこれだけ買って死んだふりしてれば良いんじゃね?」と散々言われたものである。「ファンド選びに疲れた人向けか」「もう疲れたよパトラッシュ」
というわけでマネックスが公式に言っているわけでもないのにパトラッシュファンドとWeb上では通じるようになってしまった。じゃあこのファンドを買って死んだふりをしていれば本当に正解だったのだろうか?現実は残酷である。
↑マネックス資産設計ファンド(俗称パトラッシュファンド)
13063→13938
↑eMAXIS slim S&P500
10000(ファンド開始)→13186
せっかくなので期間を合わせたのであるが、パトラッシュファンドがeMAXIS slim S&P500と全く同じ時期を過ごして10%も増えていないのにS&P500は31%の伸びで完敗である。
つまりこの2018年7月にeMAXIS slim S&P500が出た瞬間にパトラッシュファンドから乗り換えるのが正解だったわけである。疲れている場合じゃなかったようだ。
理由はもちろん信託報酬率がeMAXIS slimの方が劇的に安いというのもあるしやはり資産設計の王道は株だったということである。このあたりはランダム・ウォーカーでも敗者のゲームでも書いてあることなので自身はパトラッシュファンドに見向きもしなかったのだが見事に正解だった。
そもそも株価が低迷しているのにREITは伸びる、とかそんなことあるわけないわなという感じである。
最近、またWeb上では「これからは金」とか「ビットコインは1億円へ」とかチラホラ出てきているが自身の見解はずっと同じである。「金やビットコインは利益を産み出さない」
ジョージア州で民主党が2議席とった、というニュースを見ながら「そういやパトラッシュファンドってどうなったんだっけ」と思いこのエントリーを書いた自身であった。