「最高 is 最高」のセンスが絶望的にない訳
例のAnonymousの表現で「これはセンスが絶望的」と書いたのだが理由が整ったので書いておく。
例えば大学の単位で、「優」「良」「可」「不可」のうち「可」以上が合格ってあったとき、「可」でした。じゃあ何と言いますか、
「合格は合格だな」
合格は合格であって不合格ではない、という事を言いたいわけである。「xはyではない」ということをyを言わずに表現しているわけだ。ここを
「合格は不合格ではない」
なんて書くとなんのこっちゃそりゃそうだとなってしまう。
次、押し入れをガサガサと漁っていたらしわくちゃの伊藤博文が出てきたと、じゃあ何と言いますか、
「お金はお金だな」
旧千円札がボロボロしわくちゃ破れかかっていたとしてもちゃんと有効な日本銀行券として使えるわけで紙くずではない、ということを表現しているわけだ。
で、
「最高 is 最高」に戻るわけだけど上記を当てはめると、「最高はyではなくて最高」って事になるわけだがこの時のyって何?
そう、存在しないのである。「最も高い」んだから他が存在しないのは当前。だから「最高 is 最高」はわけわけめな表記でセンスが絶望的なのである。
これがもし「最高 of 最高」なら例えば1万人のうちの最高の10人のさらに1人を決定するのかな、くらいの想像はつくし、
「最高 is the best」ならひょっとして日本人だけではなくて外国人ウケもするのかな、という余地ができる。
もっと手前の「最高 is 随一」でも「最高 is 至高」でも「最高 is 唯一無二」でも「最高 for 最高」でも「最高 from 最高」でも
さらに手前の「最高 as 最高」※でもまだ意図を汲むことはできるのだが、よりにもよって「最高 is 最高」だよ?こりゃ絶望的だ。
※「最高 as 最高」なら「最高という名にふさわしい最高」なのかなと汲むことができる
てるみ☆くらぶ
これクレカ払いだったらならセーフなんでしょ?違う??