端末割賦販売のナゾ

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朝日新聞より)
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www.asahi.com

有識者って本当に有識者なんだろうか」と不安であった安部総理の号令は想像以上にキャリアがボロクソに叩かれていてすがすがしくなりました。

ここでぜ~ぜん詳しくない人向けに初歩から何が問題なのかを整理します。

1.最新端末を入手するのにキャリア以外では敷居が高い。

例えば2015年秋現在最新の「NEXUS 6P」がほしい、この時点でGoogleストアから買うか、キャリアで買うかしかないのですがGoogleストアはすぐ売り切れますし、通信販売は不安という人も必ずいます。

f:id:ninosan:20151020080603p:plainNEXUS 6P
そもそもネット環境がないという人もいるでしょう。(強者は赤ロムを入手して漏えい上等でフリーwifiとかネットカフェを使うんでしょうがめんどいので省きます)
そうなるとほかの入手方法はほぼキャリア一択になります。

2.キャリアでの一括価格が目玉が飛び出るほど高い。

ソフトバンクの場合、「NEXUS 6P」の新規一括が85,920円ととんでもない価格になっています。ノートパソコンならCore i5のモデルが買えてしまうほどです。アメリカの場合499ドルなので意味不明にもほどがあります。しかし、ここからがカラクリで、割高な通信料金を受け入れるなら分割購入が大幅に値引きされるというシステムが存在します。これにより、24回1,680円の合計金額が40,320円となんとアメリカよりも安くなります。そのかわり割高な通信料金を払わされるわけです。

3.24回払い終わっても割高な通信料金のまま

そして2017年、24回が終了して「NEXUS 6P」はまだまだ好調。このまま使い続けようか、ところがもう端末の料金が残っていないにもかかわらず通信料金は1円も安くなりません。じゃあ、プランを変更すれば、と考えるところですがその安いプランが存在しないのです。存在するのは端末料金が割引になるボッタクリプランしか存在しません。

4.そして伝説へ(謎)

街で見かけるキャリアの高層ビル、ジャカジャカ流れるCM、これらの費用ってどこから出ているんでしょう、もちろん我々からです。本来公正取引委員会がとっくに動かなければならない事案だったのですが安部総理でやっと事態が動き出したというのが非常に情けないというか脱力を感じるところです。
じゃあ今後本当に安くなるのかというと結局骨抜きのようなナゾプラン(月200MBしか使えないとか)をちょろっと出して終わるのかなあと思うところですが、それでもないよりはマシかもしれません。代わりに「APNの設定まで面倒見ますよ」というMVNO取扱店が勢いを増すのではないかと思いつつ筆をおきます。